レパルボルトメタモン (ダブル)
ポケモン | 特性 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|---|
レパルダス | いたずらごころ | イカサマ | ねこだまし | いばる | アンコール | あくのジュエル |
ボルトロス | いたずらごころ | 10まんボルト | でんじは | いばる | ちょうはつ | でんきのジュエル |
メタモン | かわりもの | へんしん | – | – | – | こだわりスカーフ |
キノガッサ | テクニシャン | タネマシンガン | マッハパンチ | キノコのほうし | まもる | きあいのタスキ |
メタグロス | クリアボディ | コメットパンチ | しねんのずつき | じしん | まもる | ラムのみ |
ボーマンダ | いかく | りゅうせいぐん | かえんほうしゃ | いわなだれ | まもる | ドラゴンジュエル |
主な成績
- インターナショナルチャレンジ March 最高1785くらい
- 勝率80%くらい
韓国のトッププレイヤー세준さんが使用していたレパルガッサボルトをリスペクトして作ったパーティ。全体のテーマは「合法的に威張ろう」です。元の時点でかなり威張り散らしているパーティですが、その特色をより強く打ち出しています。
基本的にはボルトロスとレパルダスを先発で出して、猫騙し、アンコール、威張る、電磁波などで相手の動きを抑制しつつ、イカサマで相手を処理していくという形になります。威張った状態からのイカサマはガブリアスやメタグロスといった高種族値ポケモンを一撃のもとに葬り去るおそるべき破壊力で、仮に一撃で落とせない相手でも自傷で処理できる可能性を残すことができるので、これはちょっと反則的な性能です。
この2体の時点で今回のテーマは充分に達成されているともいえるのですが、もっと威張りたい、物理ポケモン相手にだって堂々と威張っていきたいんだ、と私は考え、メタモンを採用することにしました。このポケモンは相手の能力変化もあわせてコピーすることができるので、物理ポケモン相手に散々威張り散らし、そのままイカサマで突破できるのならそれでよし、仮にこちらのポケモンが倒されてもメタモンを降臨させて全抜きを狙うという形もとれます。これはもう「うひゃお」以外のなにものでもありません。
そんな感じのパーティです。困ったときはとりあえず威張って劣勢を容易に打開していくのは爽快の一言ですし、どんな相手にでもワンチャンスを通せば勝てるパーティとなっています。しかし、どうしても命中率90%の連打を余儀なくされてしまうので、レーティング環境での安定感はいまひとつといったところでした。ハマったときの連勝性能はかなりのものなので、トーナメント形式の大会やオフ会で真価を発揮するパーティなのかもしれませんね。
個別解説
レパルダス(ようき)
配分: H159(156)-A108-B83(100)-Cx-D70-S173(252)
エース役とサポート役を兼ね備えた今回の主人公。持ち物と技枠については、威張った相手を難なく吹き飛ばしていける悪のジュエル+イカサマ、ボルトロスやキノガッサの行動を保証する猫騙し、相手の守るやトリックルームなどにリスクを持たせるアンコールの3つは確定として、最後の1枠は雨パーティに強く出られる日本晴れも捨てがたいのですが、ほとんどの場合で腐り技となってしまうのが気になったので、自身の火力アップにも繋げられる威張るを選択してパーティのコンセプトをより強固なものとすることにしました。上をとれる相手には信じられないほど強く、威張る+イカサマでどんどん撃墜していきましょう。攻撃に努力値を割かなくていい分だけ微妙に耐久もなくはないので、地味に一発くらいは耐えたりするのも強いです。
ボルトロス(おだやか)
配分: H184(236)-Ax-B96(44)-C146(4)-D137(196)-S135(28)
- C182ラティオスの眼鏡流星群を乱1耐え(93.7%)
主人公であるレパルダスを補佐する唯一無二の親友ポジション。とにかく威張る、電磁波、挑発で相手の行動を抑制します。穏やかボルトロスといえばオボンの実が一般的ですが、場持ちさせてダメージレースで優位をとるというよりは、高火力で一気に殲滅という色のほうが濃いパーティなので、電気のジュエルを採用して決定力を持たせています。結果としてイカサマの通りにくいハッサムやズルズキンに対する貴重なダメージソースとなったので、この選択は正解でした。
メタモン(なまいき)
配分: H155(252)-Ax-Bx-Cx-Dx-S48
物理ポケモン相手に合法的に威張るためのカード。そのまま自傷からのイカサマで突破できたりもしてメタモンの役目がなくなったりしますが、そこはご愛敬というものです。パーティに自動天候ポケモンがいないうえにレパルダスに日本晴れを仕込んでいない関係上、雨パーティがとてもつらいものとなっているので、メタモンでキングドラに変身して雨を逆利用していきましょう。ダブルでは非常に扱いの難しいポケモンですが、構築段階からしっかりと考えて場を整えてあげれば充分にチャンスはあるなと感じました。
キノガッサ(いじっぱり)
配分: H136(4)-A200(252)-B100-Cx-D80-S122(252)
威張るで相手に不確定要素を押しつけて攻撃の被弾回数を少なくするというパーティの性質上、このポケモンが弱いはずがありませんでした。茸の胞子をまき散らしてこちらの行動をより確かなものにし、高い火力で相手を殲滅していきます。軸であるレパルダスとボルトロスが勝てない相手であるバンギラスにほとんど一方的に強いのも相性補完として美しいです。
メタグロス(いじっぱり)
配分: H183(220)-A187(116)-B151(4)-Cx-D127(132)-S95(36)
- C125ゴウカザルのオーバーヒートを乱1耐え(93.7%)
ここまででユキノオーがきつかったのと、もう一枚バンギラスに強いカードがほしかったので、メタグロスを使うことにしました。ラムの実を持たせて威張るで強化というのもパーティコンセプトとマッチしているのですが、メタグロスの最大の弱点である技の命中率も「相手もどうせ自傷するからいいや」という感じで気にならなくなるのも地味にシナジーを感じさせてくれました。
ボーマンダ(おくびょう)
配分: H171(4)-A139-B100-C162(252)-D100-S167(252)
最後の枠はとても迷ったのですが、対策が薄くなってしまっているウルガモスやハッサム、ズルズキンといった相手にそこそこ強く、特性の威嚇も便利なボーマンダを採用。いつもは微妙すぎる火力に悲しみを覚えてしまうポケモンですが、今回は全体的に決定力を持ったポケモンの多いパーティなので、ボーマンダで削って確定圏内に入れる、みたいな場面もそれなりに多く、いい塩梅に足りない部分を穴埋めしてくれたなと思いました。性格を控えめにできれば多少はマシになるのですが、ちょっと下が最大の激戦区になっているので最速はどうしても切れません。
手動晴れスイッチトリパ (ダブル)
ポケモン | 特性 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
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ラティオス | ふゆう | りゅうせいぐん | サイコキネシス | にほんばれ | まもる | ドラゴンジュエル |
霊獣ランドロス | いかく | じしん | いわなだれ | ばかぢから | とんぼがえり | こだわりスカーフ |
マニューラ | わるいてぐせ | れいとうパンチ | つじぎり | けたぐり | ねこだまし | きあいのタスキ |
ドータクン | ふゆう | サイコキネシス | スキルスワップ | にほんばれ | トリックルーム | たべのこし |
ヒードラン | もらいび | ふんか | ねっぷう | だいちのちから | まもる | ほのおのジュエル |
トリトドン | よびみず | だいちのちから | れいとうビーム | みがわり | まもる | じめんのジュエル |
主な成績
- 第30回あんぐらオフ ベスト4
(ただしこのときはトリトドンの枠がモロバレル) - ダブルレート 最高1800くらい
- 勝率80%くらい
原型までさかのぼると2012年11月くらいから使っているパーティ。「噴火ヒードランを使ってなにかしよう」というのが構築の発射点で、所持している個体が最遅のものだったのでトリックルームを絡めたものにしようと考えました。
ヒードラン構築といえばスキルスワップを覚えたクレセリアが真っ先に思い浮かびますが、トリックルーム下でトリトドンに先制できないのはいかにも窮屈だと感じたので、ドータクンの採用を決定。
これによってトリトドン、ついでにドサイドンやガラガラなどよりも先に日本晴れやスキルスワップを撃つことができるようになったので、かなり立ち回りに幅を持たせることが可能となりました。
ヒードラン、ドータクンの2体が決定したところで鋼タイプが並んだことに気づきます。そこで先発の軸をラティオスと霊獣ランドロスとすることにしました。
この2体の横の並びはとても優秀で、ほとんどの相手に優位をとっていくことができますが、上からのドラゴン技や氷技にはめっぽう弱いです。
しかし、控えに鋼タイプを2枚配置することにより、容易に受け回すことが可能となってしまったのです。「ワオ!」もしくは「フゥ~!」と声に出したくなる相性補完ですね。
こうして先発ラティランド、後発ドータドランがこのパーティの要と決まりました。
ここまでで格闘の打点が足りないので格闘ポケモンを採用しようと考えましたが、なにを選んでも負けん気トルネロスがきつくなって吐きそうになるということで、純粋な格闘ポケモンではないですが、それっぽい動きをすることができるマニューラを採用することにしました。
トルネロスを冷凍パンチで処理することができるうえ、スカーフバンギラスに先制できたり、ラティオス、霊獣ランドロス、クレセリアといった現環境の主流ポケモンに抜群をとることができるなど、想像以上のポテンシャルを秘めたポケモンであるというふうに感じました。
格闘枠として考えるにはちょっと柔らかすぎる感もありますが、トリックルームを展開していくパーティなので、さっさと退場してくれるのもひとつのメリットとして考えることができます。
最後に、日本晴れを2体に仕込んでいるとはいえ対雨がまだまだきついので、6体目はトリトドンとしました。
最初はモロバレルを採用していましたが、第30回あんぐらオフでベスト4となったとき、一日を通して一度もモロバレルを選出しなかったので、「もしかしたらこのひとは必要ないのかもしれない」という天啓を得て、最終的にこの形となりました。
結果としてトリパ耐性は若干落ちましたが、きつめだったバンギラスやギャラドス、スイクンなどに対抗する手段が増えたうえ、モロバレルに期待していた対雨性能もむしろ向上した感すらあるので、この変更は大正解でした。なぜモロバレルを採用していたのか、いまとなっては理解に苦しむレベルです。
そんな感じのパーティです。なにげに命中90%未満の技を採用していないので、一方的な運負けというのが起こりづらく、また、基本的な立ち回りが「最初に高速ポケモンで殴って、あとは後発でトリル晴れ噴火で一掃するだけ」という作業化もしやすいものなので、「安定して勝つ」をちょっとだけ実現することができたパーティだと思っています。
個別解説
ラティオス(おくびょう)
配分: H156(4)-Ax-B100-C182(252)-D130-S178(252)
このパーティの最大の勝ち筋は「ヒードランの噴火を通す」ことにあるので、その障害となりやすいウォッシュロトムやトリトドン、格闘ポケモンなどをラティオスで処理することを最優先とします。また、一見すると無天候パーティなので、相手が雨パの場合はトノグドラを先発で出されやすいのですが、マニューラの猫騙しとあわせて日本晴れを展開していくことによって優位をとっていくことができます。ただ、そこでハッサムを繰り出されてしまうと若干きつくなってしまうので、目覚めるパワー炎を仕込んでみるのもおもしろそうですが、格闘ポケモンに対する安定したダメージソースであるサイコキネシスもなかなか切りづらく、そこはもう好みの世界ですね。
霊獣ランドロス(いじっぱり)
配分: H173(68)-A216(252)-B110-Cx-D100-S135(188)
- 最速70族+1
貴重な威嚇要員。どんな状況でも仕事ができるポケモンなので、無理に動かさずに蜻蛉返りや交代を繰り返しているほうがいいと思います。そのための後発ドータドランです。火力面ではラティオスやマニューラの微妙に足りない火力を補う岩雪崩や蜻蛉返りがめっぽう強く、特性の威嚇とあわせてさまざまなポケモンのベストパートナーとなりうる存在感を持っていますね。
マニューラ(ようき)
配分: H146(4)-A172(252)-B85-Cx-D105-S194(252)
先述のとおり負けん気トルネロスに強い格闘枠として採用。広い攻撃範囲を活かした削り役として動かしていきます。最速で猫騙しを撃てるのも優秀で、相手の猫騙し持ちに邪魔をされずに日本晴れやトリックルームを起動することができるのもいいですね。とにかく現環境に刺さっているポケモンなので、ほとんどの場合は腐らずに仕事をしてくれる頼もしい存在です。相性的に厳しいメタグロスやハッサム、シュバルゴなどは後ろのドータクンとヒードランの組み合わせでどうとでもなりますので、このパーティの格闘枠としては最善であると感じました。
ドータクン(なまいき)
配分: H174(252)-Ax-B155(148)-C99-D165(108)-S34
- D11n
- C216シャンデラのダブルダメージ珠熱風を確1耐え
100%近い選出率を誇る後発の要。安定した耐久からほぼ確実にトリックルームを展開し、ヒードランを全力でサポートしていきます。鋼・エスパーというタイプはラティオス、霊獣ランドロス、マニューラの逃げ道として最適解に近く、ここはクレセリアではなくドータクン以外にありえないとすら思えるようになってきました。攻撃技については、当初は重たくなりがちなバンギラスを削ることのできるラスターカノンとしていましたが、最終的には格闘や水ポケモン相手にも腐らないサイコキネシスに落ち着きました。
ヒードラン(れいせい)
配分: H191(196)-Ax-B134(60)-C200(252)-D126-S73
このパーティのメインアタッカー。最大火力である晴れジュエル噴火はバンギラスでさえも受け出しを許さない驚異的な火力を誇り、ひとたび連打できる体制に入ってしまえば勝ちは半ば約束されたようなものですし、当然そこを目指していくのが基本的な立ち回りとなります。ひとたび日本晴れとスキルスワップが決まってしまえば格闘技以外で致命傷を負うことはなくなり、その格闘ポケモンにドータクンが強いという横の並びは「ヒューヒュー」の一言ですが、エスパー技でダメージを与えられないズルズキンはとにかくきついので、相手の選出や立ち回りを見て素早さを見極め、がんばって噴火を通しましょう。
トリトドン(れいせい)
配分: H217(244)-Ax-B91(20)-C157(244)-D102-S39
- A187メタグロスの2段階アップ思念の頭突きを乱1耐え(93.7%)
- C182ラティオスの珠流星群を確1耐え
水ポケモン全般やバンギラスに対するカードとしての採用。これまでの5体では重たくなりがちだった部分のほとんどを解消してくれたので、補完としてはこれ以上ない選択でした。メインウェポンの大地の力とそれの通らない相手への有効打となる冷凍ビームは確定で、あとはニョロトノやウォッシュロトムの持つ不意の目覚めるパワー草が怖いので、様子見であわよくばアドバンテージを得ることができる身代わりを入れてみました。また、トリックルームの限りあるターン数を有効活用できるように、持ち物を大地のジュエルにして決定力を持たせています。
The Beginning Cup -ビギニングカップ- 結果
戦績 | 勝率 | 最高レート | 最終レート | 順位 |
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55勝12敗 | 82% | 1802 | 1802 | 12/5317位 |
先月行われたWi-Fi大会「ビギニングカップ」の結果です。ジャパンカップの14位、ファミ通カップの13位に続き、またしてもやらかしました。あと1勝でもしていればトップ10に入ることができたのに、この詰めの甘さは一体なにごとなのでしょうか。そろそろポケモン界のナイスネイチャ、あるいはロイスアンドロイスを名乗ってもいい頃合いかもしれません。
これまでのWi-Fi大会ではすべてレート1800以上を記録しているので、「今回もそれを続けないと」っていう思いが先行してしまい、1800に到達した瞬間に満足してしまったのが敗因ですね。同じような成績を残し続けてもあまり意味がないので、そろそろ次のステップに進まないといけないなあとは思いますが、1800から潜って負けたら泣いてしまうのでむずかしいです。強い心を持たなければなりません。無理そうです。